

マリンカップとは、"海のスポーツ大津梁祭"として、世界屈指の"美ら海"を舞台に全てのマリンスポーツ・ビーチスポーツの愛好者が沖縄の海に集い、交流を深めるための機会と場面のことを示します。そこでは参加・プレイする立場、観戦・応援する立場、支援・運営する立場のそれぞれから主体的・積極的に自由に関与し、マリンスポーツ・ビーチスポーツを通じて生命と自然の大切さや海の楽しさを伝え、水辺の事故防止につながる安全意識の普及・啓発を図るとともに、海洋文化を基盤とする沖縄の魅力を持続的に発展させるための海のスポーツ総合祭典として企画されました。
我が国民の多くは、生涯のあこがれとして沖縄への訪問を希望し、歴史や文化をはじめとした多様な観点にわたる理解と交流を望んでいます。それらは古琉球の時代から近世琉球、近代沖縄、戦後沖縄、そして現代沖縄といった多様な変革と激動する時代背景の中においても、常に人を愛し、自然を慈しみ、独自の文化を守り育てて来た沖縄の存在に対する敬意の表れとも言えるでしょう。そのことは、第26回主要国首脳会議(2000年沖縄サミット)の開催を決断した故小渕恵三総理大臣の想いに象徴され、21世紀に向けた「万国津梁」を主題とする恒久平和の実現を目指すものとして表現されました。
折しも国は、観光立国基本計画に基づくニューツーリズムの振興を促進するとともに、スポーツ立国戦略の推進を通して生涯スポーツの充実と、競技スポーツのレベルアップを目指そうとしています。人々の自然志向、健康志向、交流志向がますます進展するであろう現代において、沖縄県における最大の観光資源としての海洋環境を活用し、健全かつ体系化されたマリンスポーツの一層の普及とスポーツツーリズムの振興を図ることは、まさしく時代のモデルとして発信するにふさわしく、その成果として期待される所には大きなものがあると言えるでしょう。
沖縄県民とそれを支える全国の愛好者が、マリンスポーツ・ビーチスポーツを通して互いに競い合い、共に称え合い、将来を誓い合う場面の創出を実現することは、県内・国内における効果に留まらず、近隣アジアの人々を巻き込むことによって、国際間の友好促進ならびに相互の経済的成長にも寄与することを期待し、マリンスポーツ拠点(メッカ)としての沖縄の存在を国際的に発信する有効な手段に成り得るものと確信して取り組む次第です。
日本マリンカップ委員会 副会長
財団法人社会スポーツセンター 常務理事
吉田 章